Vol.78

家づくりで質の良い睡眠環境を整える

2020.6.25

〇睡眠不足解消!質の良い眠りとは?

人は眠っている間に、眠りの浅いレム睡眠と眠りの深いノンレム睡眠を周期的に繰り返しています。
さまざまな研究によると、『質の良い眠り』とは、「1~2回目のノンレム睡眠時に最も深い眠りまで達し、その後何度かのレム睡眠を経て目覚めることができたとき」なんだとか。
では実際に『質の良い睡眠』をとるための寝室の環境を整えるポイントには、どんなものがあるのでしょう。

〇『質の良い睡眠』を手に入れるならこんな部屋

良い寝具で眠ることは大切ですが、睡眠は健康状態やこころの影響を受けやすいため、心身に不安があったり、ストレスを抱えた状態では「質の良い睡眠」はとれません。
快適な睡眠をとるためには、仕事や家事が終わったらゆっくりとくつろぐ、休日には軽い運動をしてストレス解消をするなど、日ごろから健康な状態を保つように努めることが大切です。
そして、もっとも大切なのが、「寝室の環境を整えること」です。寝室は、1日の1/4~1/3を過ごす場所。リビングでくつろぐよりもはるかに長い時間を寝室で過ごしています。
インテリアや部屋全体の雰囲気などに配慮しながら、快適な睡眠環境をつくりましょう。
寝室の環境を考える時にポイントになるのが、部屋の広さ・温度や湿度・音・光・色彩・香り・セキュリティなどです。
うるさかったり明るすぎたりすると、脳が刺激されるため、なかなか寝つくことができません。また、寒すぎても暑すぎても安眠できませんよね。
そこで、参考になるのが、一流ホテルの客室です。最近では「もっと、よい眠りを」をコンセプトに、「客室」ではなく「寝室」を提供しているホテルもあります。
たとえば、外の騒音をシャットアウトするために窓を多重サッシにしたり、間接照明で落ち着いた雰囲気を演出、さらに空調を整えるなど、心地よく眠るための環境づくりが行われています。
また、部屋の色調はベージュやグレーなどの落ち着いた色でまとめられ、インテリアも同一のカラーやデザインで統一するなど、安らぎを感じられる空間になっています。
それをそっくりそのまま真似するのは難しいかもしれませんが、照明やインテリアなどを工夫して、心地よく眠れる環境をつくることは難しくありません。
安心感のある間取りやリラックスできる色彩、光、温湿感など、ちょっとした工夫で眠りの質はアップします。

〇”部屋”だけじゃなく”建物”から睡眠環境を整える!

寝室の空調も睡眠の質を大きく左右します。
最も熟睡しやすい室温は、春と秋は22~23℃、夏は26~29℃、冬は16~19℃といわれてます。
就寝前に、室温をこの温度にしておくとスムーズに眠りに入れます。さらに、この温度が朝まで持続できていると、一晩中ぐっすりと眠ることができるのです。
エアコンの冷気・暖気や運転音は、睡眠の質の低下や夜中に目を覚ます原因になるため、寝ている間はできれば、エアコンに頼らないようにしたいですね。
ZEHのように建物をしっかり断熱することができれば、夜中にエアコンを切っても、急激な温度変化も少なくなり、ぐっすり快眠、目覚めも爽快になれます。
高断熱化は、住宅内の温度差を軽減できるので、「ヒートショック」を防げるし、エアコンも弱運転で、家の隅々まで一定の温度にすることが可能です。
家づくりでは、体への負担が少ない穏やかな温度空間でゆったりとくつろぐ、ぐっすり眠る、そんな快眠を誘う寝室づくりを考えてみましょう。