Vol.71

「コストダウンにもなるミニマムな暮らし」

2019.9.5

先⽇、excite ニュースでとても興味深い記事を⾒つけました。
⽇本の家屋、⾯積は狭いはずなのに
中国の家より広く感じるのはなぜなんだ︖
↓↓↓
https://www.excite.co.jp/news/article/Searchina_20190819068/

 

「集約式レイアウト」と「家具のサイズ」が答えだったのですが、
多少狭くても、⼯夫を凝らせば、圧迫感がなく、ゆったりとした
空間を確保することができる︕って、これ、とっても共感しました。

 

ということで、でもないのですが、今回のは
「コストダウンにもなるミニマム(最小限)な暮らし」です。

 

敷地の広さに関わらず、必要以上に広くしなくても、
豊かな暮らしの場をつくりだすことができます。
間取りの⼯夫から始まって、間取りに則した空間ボリューム、
そして、⼯夫して視線の抜け感なんかをつくったりすれば、
⼩さな家にも、居⼼地のよさを与えてくれるはず。

 

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ところで、家の⾦額って何に⽐例するのかを
知っていますか︖

 

いろんな要素があるのは間違いないのですが・・・
とくに⼤きな要素を占めてるのが”家の広さ”なんです。

 

建売住宅や企画住宅のプラン集なんかでは、
【28 坪タイプ】【30 坪タイプ】【32 坪タイプ】
みたいな感じで⾯積別に価格がついてることが多いです。

 

当然ながら⼀般的には狭い⽅が、価格が安くなります。
(家のカタチが複雑だとそうじゃないこともあるけど)
使う建材の量が減るというのが最も⼤きな理由なんですネ。
住宅の⾒積もりは、かなりの項⽬が【単価×㎡(坪)数】
で計算されるため⾯積が⼩さければ、⾦額は⽐例して
下がってくるというわけなんです。

 

⼿ごろな広さの⼩さな家は建てる際の価格が安くてすむ、
メンテナンスやお⼿⼊れがラクなど、意外にメリットが
たくさんあるんです。

 

そこで、まずは、ミニマムからの住まいづくり
=⼩さい家がオススメなポイントを紹介します。

 

 

 

【メリットその1】建築費⽤・税⾦・ローンが安い

 

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まず、建築費を抑えることができるのが最⼤のメリット。
毎年かかる固定資産税も少なくてすみます。
建築費が少なくてすめば、住宅ローンの負担も軽くすることが
できるので、家を建てた後の⽣活のレベルを落とす必要もなく、
⽇々の⽣活にゆとりが⽣まれるはず。

 

 

 

【メリットその2】建築後のメンテナンスがラク

 

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⼩さい家は、建てた後のメンテナンスがしやすいという
メリットも⼤きいです。
家が⼩さければ外壁の⾯積も⼩さくなるのでメンテナンスの
費⽤を抑えることができて、⼯事期間も短くてすむかも。
⼤きな家に⽐べて⽬が⾏き届きやすくなるので、
(とくに平屋なんかは⽬が⾏き届きやすい)補修箇所や
不具合の早期発⾒にもつながるはず。
いい家の条件︕のひとつは、永年かかってくる維持費が安くて
メンテナンスが簡単な家なんですよ。

 

 

 

【メリットその3】毎⽇の掃除がラク

 

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家が⼩さいと、毎⽇の掃除もきっとラクですよね。
ず〜っと住み続けて、⾼齢になったとします。
掃除をはじめ、家全体に⽬配りするのはきっと⼤変。
家族構成や来客の多さにもよるんですが・・・
実際には、⽇常⽣活でそんなに広い空間は要らないでしょ。
普段使う場所だけきれいにすればいい⼩さい家は、
広すぎる家より快適だと思いませんか。
敷地に対して⼩さい家なら、隣家との距離ができるので、
⾵通しや⽇当たりがよくなる可能性もでてきますネ。

 

⼩さい家はメリットが多く、いいことが多いことはわかった︕
でも、注意しなきゃいけないことやマイナス⾯はないのって
気になってきたと思います。

 

⼩さい家だからといって、すべての部屋や空間を均等に
必要以上に⼩さくしてしまったら・・・
それこそ使い勝⼿が悪くなってしまいます。

 

LDKと寝室ひとつ、そして浴室・洗⾯・トイレといった、
住まいの最も基本的な部分は、極端に⾯積を削って
しまってはいけないんです︕

 

じゃあどうすればいいの︕︖
今必要な部屋数ばかりを気にして間取りを考えるのは
もったいないかも︕︖
⼦どもが独⽴して夫婦だけの暮らしになる20年後、
30年後のことまで考えてみると・・・

 

まず、よく考えなきゃいけないのは⼦ども部屋かも。
ふたりで年齢が3歳差くらいであれば、せいぜい
中学から⾼校の6年間くらい、お兄ちゃんお姉ちゃんに
ちょっと我慢してもらえばいい話なので・・・
この短い期間のためだけに、住宅コストを増やさない︕
という選択もアリだと思いませんか︕︖

 

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⼦どもが独⽴して夫婦だけの暮らしになったときに、
増築じゃなく「減築」をすることもできるかもしれません。

 

でも、リフォームをして家を⼩さくするのも⼀つの⽅法ですが、
最初から必要最⼩限のスペースで⼼地よく豊かに暮らせる設計を
⼼がけるのも賢い選択に違いないので、将来活⽤されない空間を
できるだけ⼩さくするために、⼦ども部屋などは、あらかじめ
最⼩限にとどめておくのもいいと思います。

 

今回は特別にそのヒントもお伝えしますネ。
ヒントは、東⼤⽣の83%がリビング学習。
↓↓↓
https://ddnavi.com/review/396939/a/

 

⼦どもが親の⽬の届く範囲で勉強することが推奨されて、
⼦育て世代が住まいを考えるうえでのトレンドにもなっています。
セカンドリビングという⼿もあります。
2階の吹き抜け部分に⾯した場所にちょっとした空間を設けて、
そこに勉強机を置けば、テレビなどの誘惑から離れて、
なおかつ階下の様⼦はなんとなくわかるほどよい距離感のある
理想的な学習環境の出来上がり︕

 

 

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とはいえ、⼦ども部屋は要らないのか︖
というと答えはNO︕かもしれません。
⾃分のものを整理整頓させるプライベートスペースは
⼦どもの⾃⽴⼼を養う上でも必要なので・・・
⼤きな部屋じゃなくても⼤丈夫。

 

⼦供部屋の本来の⽬的は、成⻑過程における⾃分⾃⾝を
育む空間であったり、⾃⼰管理能⼒を向上させるためだったり、
⼤⼈になるためのトレーニングの場所。
「1⼈きりはさみしい、家族みんなといると楽しい」という
気持ちを知ることも、⼤⼈への第⼀歩なので、勉強⽬的ではない、
「睡眠をとる場所」「⾃分のモノを管理する場所」として、
あえてベッドとクローゼットが収まるくらいで考えみるのも
いいと思います。

 

今回お伝えしたかったことは、なんとなくの希望や要望で
”家が膨張していないか︖”
を最初にしっかり確認する価値があるということです。

 

予算が無限にあるのであれば問題ありませんが、実は
限られた予算内でもできることってたくさんあるんです。
家を建ててからの返済に少しでも苦しみたくないという⽅は、
こういったことを考えるのが、とっても⼤事ですよ。

 

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増税後の住宅取得⽀援策のひとつに次世代住宅ポイント
っていうのがありましたよネ。
国⼟交通省が、7⽉末時点の申請状況を発表しました。
↓↓↓
https://www.mlit.go.jp/report/press/house04_hh_000888.html

 

これって、出⾜好調なの︖
受け付けの期限は来年3⽉末の予定だけど・・・
関連予算は1300億円に到達すれば終了する予定なので、
最新の申請状況については今後お伝えしていきますネ。

 

それはそうと、ミニマムな暮らしに共感いただけて、
⼩さな家を考えるときにちょっと気をつけて︕ってことが・・・
増税後の住宅取得⽀援策を受けるのに関係してるのですが、
住まい給付⾦(住宅ローン減税も)要件に「床⾯積が50㎡以上
である住宅」ってなってます。
フラット35を使う場合には、70㎡以上が必要です。

 

⺠間⾦融機関の銀⾏ローンなどもそれぞれ独⾃の住宅の⾯積の
基準があったりするので、ミニマムからの住まいづくり=⼩さい家
を考えるときには、⼩ちゃくなりすぎないように確認が必要ですよ。

 

もちろん減税や給付⾦の⽬的だけで、住まいづくりで重視する
優先順位を変えることはないんですが・・・
避けたいのは「知らなかったことを建てた後に悔やむこと」。
住まいづくりの際には、お⾦に精通した住宅のプロの
アドバイスを受けると、そのリスクは軽減するはずです。

 

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https://www.acehome.co.jp/news/5573
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